国の復興推進委員会が10月2日、岩手県大船渡市で先進的な取り組みを展開している企業を視察しました。東日本大震災の被災地の現状を確認です。
復興推進委員会は復興事業について調査や審議を行い政府に提言する組織で、2日は東北大学の教授である今村文彦委員長など6人が県の沿岸部を訪れました。
このうち大船渡市の水産加工会社「三陸とれたて市場」では、地元の魚を流水で解凍すれば食べられる刺し身製品などに加工していて、委員は香港やシンガポールなどに輸出されていると説明を受けていました。
また一行は、2025年5月、津波の被災跡地に整備された「いわて銀河農園」も訪れ、年間655トンのトマトの生産が見込まれる大規模な施設を視察しました。
復興推進委員会 今村文彦委員長
「新しい産業で人づくりなど非常に先進的な取り組み。全国で参考にしてもらえるのではないか」
2日は被災者支援の現場の視察も行われ、今村委員長は「今後、国としてどのような役割を果たすべきか議論していきたい」と述べていました。