東京・町田市で起きた殺人事件。
男が仕事の悩みを抱えていたことが両親への取材で分かってきました。
また、今回亡くなった母親の遺体と対面した娘が取材に応じました。
涙声で「痛かったねって。頑張ったねという感じですかね」「お顔だけ…顔だけ…。穏やかでした」と話す女性。
東京・町田市のマンションで男に刺され死亡した秋江千津子さんの娘です。
母親の遺体と対面した3日朝、取材に応じました。
事件が起きたのは9月30日午後7時ごろのこと。
秋江さんは、自宅マンションの外階段を上っていたところを襲われました。
殺人などの容疑で送検された桑野浩太容疑者(40)の両親は、取材に対し、次のように話しました。
桑野容疑者の母:
本人、一生懸命仕事していたと思うが、表情がだんだんつらい顔、表情がなくなって、疲れた顔ですね。
桑野容疑者の父:
言葉にならない。
桑野容疑者の母:
殺人ですから。殺人ということをちゃんと息子が受け止めて、裁きを受ける、(裁きを)受けなきゃいけないんですよ。だからこそ、自分たちも一緒になってやっていくしかない。
3日朝、秋江さんの遺体と対面した娘は、母親の無念を伝えたいという思いから取材に応じました。
秋江さんの娘:
手の傷とかすごかったらしいので、包丁を手で握ると考えただけで恐ろしい。どれだけ痛かっただろうなと思います。生きたかったんだと思います。普通の生活がこんなに難しいのかなって。私ももっといろいろ、普段からもっと優しい言葉をかけてあげればよかったなって。すごく優しい母だったので。
普通に生活していた高齢の女性が、突然、命を奪われた事件。
警視庁は犯行に至ったいきさつをさらに詳しく調べています。