学校法人「森友学園」に8億円以上値引きして売却された、大阪府豊中市の国有地について、国土交通省は地中に埋まるゴミが現在も約5000トンあるとする報告書を公表しました。
2016年、鑑定価格で9億6千万円とされていた豊中市の国有地は、小学校建設を目指していた森友学園に8億円以上値引きされて売却され、建物は完成しました。
国は、国有地の地中に生活ごみなどが推計で約1万9500トン見つかったとしたうえで、このゴミを撤去するための費用を値引きの根拠としましたが、会計検査院は「値引きの根拠が不十分」と結論付けています。
国はこの国有地を再び売りに出すにあたり、去年10月からことし3月までボーリング調査などを行い、きょう=3日、その調査結果を公表しました。
ゴミは現在も約5000トン埋設 建物は別途建設会社と交渉のうえ「同時購入」が条件
それによると、国有地の地中には現在もコンクリートのがれきやプラスチック片など14種類のゴミが埋まっていることが判明。
撤去には約6億3000万円を見込んでいるということです。
なお、国有地にはいまも完成した建物が存在していて、国は「土地と建物を同時に購入することが条件で、建物については建設会社と交渉の上、購入いただくことになります」としています。