4日に投開票を迎える第29代自民党総裁を巡る5人の戦い。

3日、10時40分までと会見の終了時間が定められた小泉進次郎農水相(44)。
しかし、その40分を迎えても小泉氏は現れません。

多忙の1日を過ごしたとみられる小泉氏。
気になる総裁選最終盤の情勢は…。

3日午後4時ごろ、官邸で石破首相との面会を終えた小泉農水相。
ここまでの総裁選を振り返り、「さまざまな困難があっても最高のチームに支えていただいて、最終日まで走りきることができました」と語りました。

FNNの最新の取材によると、全国47都道府県の党員票のうち、小泉氏は地元・神奈川県など15の県で優勢。

国会議員票については80人を上回る支持を集め、総合すると、1回目の投票ではトップに立つ見込みです。

そうした情勢もあってか、記者から「来週も閣議後会見でお会いできるか?」という質問があり、小泉氏は「どういうことでしょうか。はい、しっかり公務は最優先で取り組みたいと思っています」と答えました。

同じく、石破内閣の一員である林芳正官房長官(64)。

10月下旬、次の総理総裁が対応することになるアメリカ・トランプ大統領の訪日について問われると、「日本の外交安全保障政策の基軸である日米同盟の重要性は、今後も変わらないと考えております」と述べました。

林氏の情勢は、党員票が地元・山口など4つの県で優勢。
国会議員票は現在、高市氏を上回る約60人の支持を固め、決選投票に進める2位争いを高市氏と展開する見通しです。

3日、陣営の議員は最後のあいさつ回りに力を入れていました。

一方の高市早苗前経済安保相(64)は3日、カメラの前に姿を見せていません。

高市早苗前経済安保相:
未来に向けて感じておられる不安を絶対に希望や夢に変える。今やらなきゃ間に合わない。

高市氏は、党員票では関西圏に加え、東京や千葉など関東圏でも支持を集め、17都道府県で優勢。
一方で、議員票では40人を超える支持となっていて、林氏と2位争いの展開が予想されています。

3日にはインスタグラムで、「どうか最後の最後まで、共に闘い抜きましょう!」とコメントしていました。

3日、陣営の選対会議に姿を見せた小林鷹之元経済安保相(50)。

小林鷹之元経済安保相:
あと1日、投開票の直前まで全力を尽くす。(Q.他の候補との論戦は十分か?)…あともう1回くらいやりたいですね。

FNNの最新の取材では、小林氏は党員票で苦戦。

そして、茂木敏充前幹事長(69)も苦戦の情勢です。

茂木敏充前幹事長:
過去と自然は変えることはできない。しかし、未来と社会は我々の力によって必ず変えることができる。

茂木氏は3日朝、Xを更新し、「今日もお一人おひとりに私の想いを伝え、支持拡大を目指します」とコメントしました。

決選投票にもつれ込む見通しの総裁選。
カギとなるのは議員票です。

FNNの取材では、トップに立つ小泉陣営からも「林さんが伸びてきている。小泉・林で決選投票になったら、林さんが総裁になると思う」と警戒する声が。

議員票を巡っては、態度を明らかにしていない議員が50人ほどいるため、トップを巡る争いは予断を許さない情勢。

次の自民党新総裁は、4日午後に決まります。

フジテレビ
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政治部
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