4日に投開票が迫った自民党総裁選挙は上位2人の決選投票となる見通しとなる中、福岡の重鎮の動きが注目されています。

今回の自民党総裁選は報道各社による調査では、議員票に強みを持つ小泉進次郎さんと党員票に強みを持つ高市早苗さんを、閣僚などの経験が豊富な林芳正さんが猛追する展開となっています。

今回の総裁選を福岡の人たちはどう見ているのでしょうか。

◆会社員(60代)
「高市さんがけっこう頑張っているし、政策もきっちりされている感じがするので、女性ですし、いいんじゃないかなと。後の人はピンとこない」

◆フリーランス(40代)
「ニコ動のステマ問題ですね。そういうコメントを仕込まれるというのは国民からすると誘導されている感があるので、真実が見えなくなるのでやめてほしい」

◆パート(60代)
「発言を聞いて、小泉さん言っていることに納得はできないし、林さんが落ち着いて話してくださるから、今度はああいう方のほうがいいのかなと思う」

4日の総裁選では1回目で過半数を獲得する候補は出ず、上位2人による決選投票になるとみられています。

ジャーナリストの鈴木哲夫さんは、福岡の大物議員が決選投票のカギを握ると見ています。

その人物とは…。

◆鈴木哲夫さん
「やはりキングメーカー、中でも麻生さんはそのひとり」

自民党に残る唯一の派閥、43人の麻生派を率いる麻生太郎最高顧問です。

Q.麻生さんは誰を推している?
◆鈴木哲夫さん
「これがね、あの…今回分からない。これはキングメーカーのひとつのやり方だけども、語らないってことで、より存在感が出てくるわけですよね」

3日午後には、決戦投票での支援を求めて小泉さんが麻生さんを訪問。

9月30日には、高市さんも「麻生詣で」をするなど、その意向は総裁選の行方を左右すると見られています。

麻生派に属する福岡1区の井上貴博さんは…。

◆井上貴博さん
「党員投票の結果が民意であり、1位になった人に決選投票で投票する」

このように話し、現時点で麻生派としての方針は指示されていないと言います。

沈黙を続ける福岡のキングメーカーですが、鈴木さんの取材によると…。

◆鈴木哲夫さん
「(決選投票が)小泉さんと高市さんということであれば、僕が取材している感じでは、(麻生派の票は)小泉さんの方に少し流れるかな。難しいのは、林さんと小泉さんが残った場合。本当にギリギリまで分からない。風向きはギリギリまで変わりますから、そういう意味ではある種、勝ち馬に乗るようなこともあるかもしれない」

日本の行く末を左右する、自民党の新総裁は4日午後、決まります。

テレビ西日本
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