朝夕の風に秋の涼しさを感じるこの頃、待ちゆく人の服装にも季節の移ろいを感じるようになりました。
こうしたなか、自動販売機も「衣替え」を始めています。
田淵木萌記者:
こちらの自動販売機では、9月下旬から温かい飲み物に切り替えられました。
松江市内に設置された自動販売機では10月2日朝、一部商品をアイスからホットに切り替える作業が行われていました。
商品ディスプレイの後ろに敷かれた紙を裏返して、青からオレンジに。
さらに「つめた~い」のラベルを「あたたか~い」にひっくり返します。
そして、最後にボタンを押すと、自動販売機内で飲料をあたためる設定に変更されます。
大手飲料メーカー・ダイドードリンコの代理店では、最低気温約15℃を切り替え作業開始の目安としていますが、2025年は長引いた暑さの影響で、例年と比べて2週間遅く、9月下旬から作業を始めました。
ダイドードリンコ代理店・山内準司課長:
売り上げでいうとまだ冷たい方が比率は高いけど、これからあったかくなることはないので、少しずつ少しずつ切り替えをしたい。
ところで、飲料といえばこの秋…。
ダイドードリンコ代理店・山内準司課長:
11月から価格改定を弊社の方が持っていますが、10品ちょっとを値上げになるかなと思っています。
国内の主要飲料メーカーは軒並み値上げを実施。
こちらの代理店では、11月から自動販売機の缶商品、ペットボトル商品を10円から20円値上げするとしています。
ダイドードリンコ代理店・山内準司課長:
原価の高騰で値上げというのは、購買者のみなさまも私たちもなんですけど、非常に痛いところではあるんですけれども、なんとか営業も含めて皆さんに知っていただいて売り上げの方は確保していただきたい。
季節が変わり、自動販売機の商品は段々と温かくなりますが、この秋の値上げで私たちの懐は寒くなる一方です。