福島県福島市内の高齢女性宅で国勢調査員を装った調査票の持ち去り事案が発生し、福島市が「かたり調査」として注意を呼び掛けている。
福島市によると、9月28日もしくは29日の昼頃に、女性宅を50~60代の男2人が訪問。「(本来の)調査員の代わりに調査票を受け取りに来た」などと説明した。
女性は調査票を記入していない状態だったため、男らは女性に対し、氏名、生年月日、就業状況、世帯員の数、住居の種類など17の項目と女性の自宅の電話番号を聞き取り。調査票を提出用の封筒に入れて封をし「これを提出しておく」といって回収していったという。
調査項目以外の情報の漏えいや金品の要求・盗難は発生しておらず、担当する本来の調査員が9月30日に女性宅を訪問したところ、女性から「すでに提出した」との話を受けて事案が発覚した。
来訪した男らは身長は170cmくらいで中肉中背。1人は黒っぽい肩掛けカバンを持ち、国勢調査の調査員証は持っていなかったという。
福島市は警察に通報するとともに、ホームページやSNSで市民に注意を呼び掛けている。