秋になり出没が相次いでいる。
10月1日未明、札幌市南区の国道でタクシーの運転手がクマ2頭を目撃し、南区ではクマ1頭が駆除された。
相次ぐ札幌でのクマ出没
住宅横の山の斜面にいるクマ。子グマとみられる。
1日正午過ぎ、札幌市西区西野の畑で3頭の親子とみられるクマを近くの住宅にいた女性が目撃した。
南西に約2キロの公園では9月26日、男性がクマに襲われている。

「クマの捜索が始まりました。ハンターの銃はケースから出された状態です」(川上敬 カメラマン)
1日午前2時30分ごろ、札幌市南区南37条西10丁目付近の国道230号、通称・石山通で南方向に走っていたタクシーの運転手が道路上に2頭のクマがいるのを見つけた。
2頭は体長約1.8メートルのクマとそれより小さいクマで親子とみられ、東側の川のほうへ立ち去った。

住民からも不安の声―出没増加の原因は?
「午前3時すぎにパトカーがクマが出たことを放送していたので、そこから眠れなくなった」(付近住民)

「今年、非常に山の実りが悪いのでクマも食べるものがない」(札幌市ヒグマ防除隊 玉木康雄 隊長)

「9月の出没は過去最多になっています。70件くらい」(札幌市環境共生担当課 坂田一人 課長)

小学校では臨時休校も
目撃された1時間ほど後には、近くの住宅街で「獣の声がする」と通報があり、近くの小学校2校が臨時休校。
午後2時30分ごろには、南区藤野の公園で体長70センチほどの子グマが銃で駆除され、その後も警戒が続いている。
