南海トラフ巨大地震の発生を想定し、宮崎市消防局管内の救助隊が初めて合同で総合救助訓練を行いました。
訓練には、北消防署東分署と南消防署の救助隊員24人が参加しました。

訓練は、南海トラフ巨大地震が発生し、宮崎市で震度7を観測。
津波による家屋の倒壊や浸水、それに橋が崩落した想定で行われました。
隊員たちは水陸両用バギーなどを使い倒木を乗り越えて現場に向かい、最適な救助方法を話し合いながら要救助者を救出していました。

(藤崎祐貴アナウンサー)
「こちらでは津波による浸水で現場に立ち入ることができないという想定で、ロープを張って上から取り残された人を助け出すという訓練が行われています。本番さながらの緊張感のある訓練です」

(北消防署東分署高度救助隊 川路雄志消防士長)
「本県でも発生が危惧されている南海トラフ地震が起こった際にも一人でも多くの命を救えるように日々救助技術の向上に努めていきたいと考えています」

県によりますと、南海トラフ巨大地震が発生した場合、宮崎市では、最大で約2万4000棟が全壊。要救助者は最大で約1万1000人に上ると想定されています。

北消防署東分署と南消防署の救助隊員が合同で訓練を行うのは今回が初めてで、宮崎市消防局では、定期的に訓練を行い、連携強化を図っていきたいとしています。

テレビ宮崎
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