富山市で違法薬物を所持したなどの疑いで、30日に16歳から21歳までの男4人が逮捕された。警察によると、21歳の男が主犯格となり、若者を集めて密売グループを構成していたとみられる。

押収された薬物は約200点



逮捕されたのは、富山市の無職、小沢亜瑠容疑者(21)ら16歳から21歳までの男4人だ。警察は男らが使用していたとみられる富山市の倉庫などから、大麻やMDMA、コカインや覚せい剤などおよそ200点を押収した。
小沢容疑者は10代から20代で構成する密売グループの主犯格とされ、30日までに4人を含む計9人が摘発されている。捜査関係者によれば、9人のうち5人が密売人で、その中には高校生も含まれており、残りの4人は利用客だという。
SNSと匿名アプリを活用した手口

この密売グループはSNSなどで「手押し」といった隠語を使って購入者を集め、匿名性の高いアプリ「テレグラム」へと誘導。深夜などに直接薬物を手渡ししていたという。

富山県内では若年層による大麻所持などの摘発が相次いでおり、今年1月から7月までに摘発された9人のうち7人が10~20代で、うち3人は高校生だった。