プレスリリース配信元:Moloco G.K.
一方、マーケティング費用の約9割はGoogleやMetaに集中していることが判明
運用型機械学習(ML)とパフォーマンス広告分野をリードするMoloco(本社:カリフォルニア州レッドウッドシティ、共同創業者・CEO:Ikkjin Ahn、以下 Moloco)は本日、新たな調査「独立系アプリエコシステムでパフォーマンスを向上: GoogleやMetaの外でアプリの成長を引き出す」を発表しました。Sensor TowerとSingularとの共同で実施した本調査では、何百万ものモバイルアプリが存在するにもかかわらず、企業のマーケティング費用の88%がGoogleやMetaなどのウォールドガーデンに集中していることが判明しました。一方で、マーケターは、幅広いアプリにリーチするよう、メディアミックスを多様化させた広告を配信することで、D30(最初の30日間)の広告費用対効果(ROAS)を最大214%向上できることが明らかになりました。
Molocoのシニアインサイトマネージャーであるトム・シャドボルト(Tom Shadbolt)は、次のように述べています。「多くの広告主やモバイルアプリマーケターは、依然としてGoogleとMetaに過度に依存しています。しかし今回の調査では、大手プラットフォーム以外にも広告を配信することで最大の広告費用対効果が得られることがわかりました。オープンな独立系アプリのエコシステム(※1)もターゲットにすることで、予測可能で長期的なパフォーマンスを実現できます。」
2024年、エンターテイメント、金融、宅配などの、ゲーム以外のカテゴリーの日本の消費者向けアプリのアプリ内購入(IAP)とサブスクリプション収益は約8,000億円(54億米ドル)に達しました。世界での消費者向けアプリの収益は2023年から25%増加し705億米ドルになりました。この成長は加速しており、今後2年以内に初めてゲーム収益を上回ると予測されています。本レポートでは、消費者向けアプリの広告主がこの成長機会を活用するための重要なポイントを紹介しています。
主な調査結果:
- 消費者向けアプリ広告予算の88%はGoogleやMetaなどのウォールドガーデンに集中していますが、世界のユーザーは、これらの大手プラットフォーム以外で多くの時間を費やしています。
- GoogleとMetaを超え、その他のプラットフォームも含めた広告予算の多様化により、大幅な広告費用対効果を期待できます。GoogleとMeta以外のチャネルを含め、配信先を多様化した消費者向けアプリマーケターの広告費用対効果は30日目で最大214%改善しました。
- モバイルアプリの成長は成熟市場では鈍化している一方、新興市場では加速しています。米国、英国、ドイツ、日本での利用時間が横ばいになる中、南アフリカ、インド、フィリピンではモバイルアプリに費やす時間が急増しており、多様なアプリでのリーチが持続可能な成長に不可欠であることを示しています。
- 米国、英国、インドではソーシャル/エンターテイメントアプリに費やされる時間が減少傾向にあり、カジュアルゲーム、生産性、生成AI関連のアプリの消費時間が増加しています。実際、これらの国の18~34歳のユーザーの半数以上のユーザーがソーシャルメディアの使用を減らしたいと述べています(※2)。日本でもソーシャルメディアやエンターテインメントアプリの消費時間の減少が目立っています。
- 独立系アプリは、TikTok、Instagram、Threads、Facebook、およびRedditの合計ユーザー数と同等のリーチの可能性を秘めています(※注3)。独立系アプリのエコシステムは日本で6,400万人以上のデイリーアクティブユーザー(DAU)を持ち、これはTikTok、Instagram、Threads、Facebook、およびRedditの合計DAUを上回ります。
- 多様性の高い在庫がパフォーマンス促進の鍵となっています。 価値の高いユーザーは何千ものアプリに分散しているため、すべてのコンバージョン機会を最大化するためには幅広いリーチが不可欠です。
米国の人気のカーシェアリングマーケットプレイスTuroの獲得マーケティングディレクターであるヴァレリー・カストロ(Valerie Castro)氏は、次のように述べています。「ソーシャルメディアのパートナー以外にもチャネルを拡大した結果、プラットフォームでの予約が増え、インクリメンタリティモデルによってこの有効性が確認されています。クリエイティブ面でのスピードを強化し、パフォーマンスのさらなる向上に努めます」
調査方法:
本調査は、Moloco、Sensor Tower、Singularとの共同で実施したもので、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、日本、メキシコ、韓国、英国、米国、ベトナムのモバイルアプリ広告費と消費者の注目度を分析しています。データの分析期間は2024年1月から12月で、データはすべて匿名化されて集計されています。カテゴリー別および市場別の結果は、「30以上のアプリおよび5万米ドル以上の広告費または収益」という信頼性の高いしきい値を満たしています。
本調査のデータセットには、以下が含まれます:
- Molocoによる、チャネル全体における世界のモバイルユーザー獲得コストの社内予測。
- Singularによる50億米ドル以上の広告費と2,000件のゲームおよび消費者向けアプリのメタ分析。ほぼGoogleとMetaに限定している場合の広告費と、主要プラットフォームと独立系アプリエコシステムに分散させている場合の広告費を比較。
- Sensor TowerのMobile App InsightsとAudiences Insightsの両ツールが提供する国レベルとオーディエンスレベルの利用時間に関するインサイトと、主要広告プラットフォームのDAUトレンド。
※1:オープンな独立系アプリのエコシステムとは、Google、Meta、Appleなどの大手テクノロジー企業ではなく、独立企業によって開発、配信、収益化される何百万もの多様なモバイルアプリを指します。
※2:この調査は2025年6月にMolocoがYouGovに委託して実施し、米国、英国、インドでの合計3,000人のモバイルユーザーを対象としたに基づき、アプリ使用と感情を追跡しました。
※3: Sensor Tower調査より
詳細な調査レポートは、以下よりご覧いただけます
https://www.moloco.com/ja/reports/performance-through-independence
Molocoについて
Molocoのミッションは、機械学習を通じて、あらゆる規模の企業が成長できるよう支援することです。成長とパフォーマンスのためのMolocoの機械学習プラットフォームにより、すべてのアプリパブリッシャーやECマーケットプレイス、ストリーミング事業が、独自のファーストパーティデータの価値を引き出せるようになります。「Moloco Ads」は、予測モデルにより、パフォーマンスマーケターがモバイルアプリのユーザー獲得を迅速に拡大することを可能にします。「Moloco Commerce Media」は、小売業者やマーケットプレイスが独自の広告ビジネスを展開できるソリューションを提供しており、関連性の高い広告表示、広告成果、自動化を通じて、事業者様の広告ビジネスを拡大し、かつ効率化します。「Moloco Streaming Monetization」は、ユーザーにとって関連性の高い広告を配信しながら、同時に広告主にとって収益性の高い広告ビジネスを構築することで、ストリーミング事業者に対して革新的な収益化戦略を提供します。Molocoは、機械学習エンジニアのチームによって2013年に設立され、米国、英国、ドイツ、韓国、中国、インド、日本、シンガポールにオフィスを構えています。詳細は、同社のウェブサイトをご覧ください。また、X@MolocoJPおよびFacebook公式ページでも最新情報をご覧いただけます。
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