住民が生活道路のように線路を横断するいわゆる「勝手踏切」をめぐり、去年死亡事故が起きたJR可部線の勝手踏切に立ち入りを防ぐ柵が設置されました。
【竹内 研二 記者】
「午前1時前です・可部線の列車の運行はおわりました。今からこちらの勝手踏切に柵が設置されます」
これまで、「入らないでください」という看板はあるものの、線路と歩道を隔てるものがなく、住民らが生活道路のように使っていた「勝手踏切」に、30日未明、柵が設置されました。
封鎖されたのは、広島市安佐南区祇園のJR可部線の下祗園駅と古市橋駅の間にある2カ所の勝手踏切です。
このうち1カ所では、去年10月に死亡事故が起きていて、広島市とJR西日本が周辺住民などに説明し同意を得て、封鎖に至りました。
県内には中国地方では最多の544カ所の勝手踏切があり、JRは封鎖に向けた議論を進めたいとしていますが、封鎖には、土地所有者の同意などが必要となるため、対応が遅れています。