能登半島地震の発生から間もなく1年10か月、富山県氷見市の小学校で続いていた復旧工事が完了し、式典が行われました。

これで、氷見市の小中、それに義務教育学校全ての復旧工事が完了したことになります。

*児童は
「(能登半島地震の復旧)工事が完了して安心して元の学校生活をおくれる。とてもうれしい」

氷見市島尾の宮田小学校で行われた式典には120人あまりの全校児童のほか、工事関係者やPTAの関係者などが出席しました。

*宮田小学校 金原礼子校長
「みんなで困難を乗り越えた。そしてきょうという日を迎えた。この経験を忘れないで」

金原礼子校長は、工事をしてくれた人や、支援してくれた人への感謝の気持ちを忘れないようにと児童に呼びかけていました。

盛り土の地盤に建つ宮田小学校は、去年の能登半島地震で地盤に亀裂が入ったり、陥没したりする被害を受け、教室棟が応急危険度判定で「危険」と判定されました。

授業は、理科室や家庭科室などを仮の教室として使うことで継続され、教室棟は1年後に復旧しましたが、その後ものり面の強度を保つ耐震工事などが長引き、全体の工事がようやく完了したものです。

29日の式典では、全校児童を代表して6年の島由衣さんが感謝の言葉を述べました。

*児童代表 島由衣さん(6年)
「あたりまえと思っていたことのありがたさを知った。この経験と感謝の心を忘れずに一生懸命、学習にスポーツに頑張って進んでいきます」

氷見市教育委員会によりますと、市内には小中学校と義務教育学校あわせて14校ありますが、能登半島地震の復旧工事は宮田小学校を最後に、全校で完了したということです。

富山テレビ
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