100棟以上の違法建築物が問題となり、9月30日に閉園する札幌市南区の民間動物園「ノースサファリサッポロ」が29日、ホームページでコメントを発表しました。

 ノースサファリには今月5日時点で動物319匹が残されていて、違法建築物も118棟あることがわかっています。

 市は閉園後も指導を続けていくとしています。以下、全文です。


 【全文】
 いつもノースサファリサッポロをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
 
 この度、私たちは20年間の歴史に幕を下ろし、9月30日(火)をもって閉園することとなりました。
 
 まず何よりも、建物に関する法令違反により長年支えてくださったお客様やファンの皆様のご期待を損なう結果になってしまったこと、深くお詫び申し上げます。
 
 2005年の開園以来、多くのお客様に動物たちとのふれあいや学びの場をご提供できたことは、私たちにとってかけがえのない宝物です。
 
 厳しい自然の中でも動物たちを守り、育み、共に歩んでこられたのは、20年間変わらず応援してくださった皆様のおかげです。
 
 スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
 
 また、マスコミで報道されている「閉園後の動物たちはどうなるのか」というご心配についても、この場を借りてお伝えいたします。

 建物の撤去及び動物たちの移動までの期間、ノースサファリサッポロの動物たちの飼育費や今後の飼育環境につきましては、企業様・個人の皆様からの心暖まるご支援を頂戴し、動物たちの安全や飼育環境に問題はございませんので、どうかご安心頂けますと幸いです。
 
 また、今後の動物達の受け入れ先についても調整が進んでいる状況です。
 
 時間は要しますが動物たちにできる限り負担の無い様に、細心の注意を払い解決をしていきますので暖かく見守っていただけたらと思います。
 
 最後になりますが、これまでノースサファリサッポロを愛し、共に歩んでくださったすべての皆様に 改めて心からの感謝を申し上げます。

 20年間、本当にありがとうございました。

 2025年9月29日 ノースサファリサッポロ スタッフ一同

北海道文化放送
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