和歌山市の自宅で2歳の長女に暴行を加え、治療を受けさせずに死亡させた疑いで26歳の両親が逮捕された。
長女の体重は2歳児の平均の半分ほどだった。
また両親が、長女のけがについて当初、「ジャングルジムから落ちた」などと説明していたことが分かった。

■当時2歳の長女・流菜ちゃんに暴行加えけがさせるも治療受けさせず死亡させたか
保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕されたのは、建設業の26歳の夫と無職の26歳の妻。
2人は去年秋ごろからことし7月にかけて、和歌山市の自宅で当時2歳の長女に暴行を加えてけがをさせたものの、治療を受けさせずに死亡させた疑いがもたれている。
2人は警察の調べに対し「間違いありません」と容疑を認めている。

■死因は全身打撲による外傷性ショック 内臓損傷も 体重は「2歳児平均の半分ほど」
ことし7月、「子供が熱中症で息をしていない」と妻が通報。
長女は運ばれた病院で死亡が確認された。
その際、あごの骨折など殴られた形跡があり、司法解剖の結果死因は全身の打撲による外傷性ショックで内臓の損傷も見られたという。
また、長女の体重は6キロほどで2歳児の平均の半分ほどしかなかった。
そして2人はあごの骨折などについて、「1~2週間前にジャングルジムから落ちた」と病院や親族に説明したということだ。

■親族は2人について「普通じゃないわな。だいぶ落ち込んでいた感じ」
今月に入って、容疑者の夫婦を自宅に住まわせていた親族が取材に応じた。
(Q.最近の容疑者の様子は?)
容疑者の親族:普通じゃないわな。だいぶ落ち込んでいた感じ。
(Q.子育てで困難があった?)
容疑者の親族:それが分からんもんな。しょっちゅう会ってたら、わかるけどね。
(Q.流菜ちゃんに会ったことは?)
容疑者の親族:あるある。かわいらしい子や。
(Q.やせていた?)
容疑者の親族:いやいや、うちに来たときはやせてない。ことしの5月、ゴールデンウィークに普通に走り回っていた。普通やったで。
警察は虐待の原因などを詳しく調べている。
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月26日放送)