松江市周辺で慢性化している朝の通勤ラッシュの渋滞を緩和するため、企業などの業務開始時間をずらす「時差通勤」の導入を促すプロジェクトが進められています。
9月25日朝、松江市東出雲町、国道9号線の交差点に出されたのは、業務開始時間をずらすなどして、職場へ向かう車の分散を図る「時差通勤」を呼びかける横断幕です。
松江市周辺では、朝夕の道路の混雑が慢性化。
松江市東出雲町からJR松江駅の間をみると、午前7時45分から午前8時15分にかけてが通勤ラッシュのピークで、国交省は「時差通勤」が広がれば最大11分所要時間が短縮されると試算しています。
国交省などの呼びかけで開かれた会議では、松江市内の企業の担当者などが「時差通勤」の普及に向け意見を交わしました。
この中で、参加者から通勤時間の集中緩和につながる時間単位の休暇「時間休」や在宅勤務・テレワークの導入が進む一方で、取り引き先との始業時間のずれによる業務への支障を懸念する声も聞かれました。
大学生:
(将来、社会人になったら)時差通勤を通して自分で好きな時間に通勤し、通勤によるストレスを減らしていけたらいいのかなと思う。
国土交通省松江国道事務所計画課・水田雄士課長:
長く続けていくうえで、このプロジェクトが浸透していって朝の渋滞が少なくなっていくということをやっていきたいと思う。公共交通機関を使って、将来的には通勤することもこの活動によって広まってくれれば。
国交省は時差通勤の普及で渋滞を緩和し、働きやすい社会の実現につなげたいとしています。