敬老の日の9月15日、山形市ではシニア選手が活躍する野球大会の決勝戦が行われた。59歳以上の選手がはつらつとしたプレーで熱い戦いを繰り広げた。

平均年齢65歳以上の2チームが決勝戦う
9月15日に決勝戦が行われた「山形市長杯還暦軟式野球大会」は今回が24回目の開催。
2025年に60歳になる人以上が選手登録することができ、大会は県内各地の10チームによって争われた。

決勝に勝ち進んだのは、平均年齢67.2歳・山形市を拠点とする「山形グラン・リガス」と、平均年齢66.1歳の「オール鶴岡」。
共に優勝経験のある強豪で、県内の還暦野球界をけん引するチームだ。

「サードやって40年だろ、もっとか」
そんな声も聞こえるほどのベテランぞろい。

還暦野球は、7回までで決着がつかない場合は90分で終了。
また、通常よりもベース間の距離が約2メートル短いものの、それでも25メートルある。
選手のみなさんはその距離をものともせず、本気で打って本気で疾走。

年齢を感じさせない全力プレーを繰り広げる。

60歳を超えて野球ができるのは“幸せ”
注目の決勝戦の試合結果は…。
高校時代もピッチャーだった山形グラン・リガスの渡辺良明選手(68)が三振を何個も奪い完投勝利。

5対0で、山形グラン・リガスが2年ぶりの優勝を決めた。

山形グラン・リガス 渡辺良明選手:
腰がちょっと痛かったが、反対に力が抜けてよかった。
やれるところまでやっていきたい。
これが私の楽しみ、これからも楽しんでいきたい。

一方、惜しくも敗れたオール庄内・水口正士選手(68)に、元気にプレーできる秘訣を聞くと、「基本的に野球が好きということ。とても幸せ、同じ年齢でもできない人もいる。自分は幸せ」と語ってくれた。

60歳以上のシニア層にとって、野球に限らず、自分の趣味に没頭できる時間は“幸せな時間”。
そのためにも、何事をおいてもまずは「健康」が一番大切なのかもしれない。
(さくらんぼテレビ)