立憲民主党の安住幹事長は22日、5人が正式に立候補した自民党の総裁選挙について、「どなたがなっても顔がかわっただけということになる可能性が高い」との見方を示した。
22日に告示された自民党の総裁選には、小泉農水相、小林元経済安保相、高市前経済安保相、林官房長官、茂木前幹事長の5人が立候補し、12日間の選挙期間を経て、10月4日に新総裁が決まる。
取材に応じた安住氏は、総裁選の候補者について、「前回に比べて個人個人があまり自分の主張をしない。自民党の置かれた状況が違っているとは思うが、お行儀よく色々な話をしているから逆につまらない」と感想を述べた。
その上で、次の自民党総裁に「どなたがなってもそんなに変わらなくて、顔がかわっただけということになる可能性が高い」との見方を示した。
また、立憲など野党9党派が求めているにもかかわらず臨時国会が召集されていないことについて、「比較第一党として大きな責任がある。十分反省してもらわないといけない」と自民党を批判し、「政治全体が自民党のせいで国民から見放される。それだけは避けてほしい。自分のために時間を使うのは十分だ」と苦言を呈した。
さらに、総裁選の候補者に「将来を語ってほしい」と求め、「比較第一党だから、政権を投げ出さない限り、基本的には自民党の政権は少数とはいえ続く可能性が高い」と指摘した。
そして、「国をどうやって引っ張っていくか。インフレが止まらず、ガソリン税の税率をどうするか、物価対策をどうするか。早く国会をやろうということだ。結果を出さなければ信頼される首相になれない」と、国会での論戦の早期実施を訴えた。