イランの核開発問題をめぐり国連の安全保障理事会は19日、イランに対する国連の制裁解除を継続する決議案を否決しました。
これにより9月下旬にも制裁が復活する公算が大きくなりました。
イランを巡っては2015年に欧米などとの核合意を受けて国連の制裁が解除されましたが、その後、イギリス、フランス、ドイツの3カ国がイランによる核合意違反を理由に8月、制裁を復活させる手続きを開始しています。
安保理は19日、国連制裁の解除をこれまで通り継続するための決議案を採決しましたが賛成はロシアや中国など4カ国にとどまり、決議案は否決されました。
9月下旬にも制裁が復活する公算が大きくなるなか、来週には国連総会の一般討論演説にイランのペゼシュキアン大統領が出席する予定で、欧米諸国との間で外交上の進展があるか注目されます。