一般会計で74億円余りの長野県の補正予算案が決まりました。物価高騰対策を柱に、「賃上げ」の環境整備やクマ対策の強化などを新たに盛り込みました。

9月19日決まった県の9月補正予算案は一般会計で74億6000万円余りとなります。

阿部知事は会見で、最も力を入れる事業に「持続的な賃上げのための環境整備」をあげました。

県内の「最低賃金」は10月3日から、1061円に引き上げられます。物価の高騰を背景に引き上げ幅は過去最大の63円となりました。

阿部知事:
「中小企業の経営者は、かなり賃金上昇に頭を悩ませていると思います。物価上昇、スーパーなどで『値段が上がってきた』とほとんどの県民が痛切に感じお困りと思います。賃金が(持続的に)上がっていくことを行政も重視しています」

予算案では、設備投資やコンサルティング人材育成などに取り組む中小企業の支援などで4億3000万円余りを盛り込みました。

また、市街地に出没したクマの捕獲などの対策強化に、約4000万円をあてました。

補正予算案は9月25日に開会する県議会に提出されます。

長野放送
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