18日午後、南の海上に3つの台風が発生しました。
トリプル台風の今後の進路について、矢澤剛気象予報士と見ていきます。
台風17号は現在、香港のすぐ近くまで来ていて、もうそろそろ上陸していく予想ですが、日本への大きな影響はありません。
台風18号は今後、発達しながら非常に強い勢力で台湾とフィリピンの間を進んでいく予想です。
沖縄地方では来週初めにかけて、雨や風が強まる恐れもあるため注意が必要となります。
そして台風19号ですが、今、気象庁が発表している予報円では、西へ進んできたあと東へUターンするような進路となっています。
まだ24日までの予想しか出されていません。
そして、ヨーロッパの進路予測を見ていきます。
まず来週中ごろにかけて、迷走するような進路をとっています。
ここまでは日本の台風の進路図と同じような予想となっています。
そしてこのあとを見ていくと、西へ進んで、来週日曜日の28日に西日本の南の海上まで進んでくるというような予想になっています。
まだ先の進路は不透明なことも多いですが注意が必要となりそうです。
進路の鍵を握る「太平洋高気圧」と「移動性高気圧」の動きを見ていきます。
移動性高気圧が日本にやってきて東へと離れていきますが、移動性高気圧の勢力が弱いと台風は東へとそれていく動きを取りやすくなります。
これがパターン1つ目となります。
パターン2として考えられるのが、移動性高気圧が強い時は、押し出す力によって太平洋高気圧の縁を回って、台風が先ほどのヨーロッパの予想に近くなる可能性があります。
まだ先になりますが、来週末にかけて台風の動きに注意していただきたいと思います。
台風というと8月、9月のイメージですが、2025年は10月の台風にも警戒が必要です。
太平洋高気圧が強かったことから迷走台風が2025年も多くなっていますが、遅れて台風シーズンがやってくるんです。
2024年の月別の台風発生数では、9月が8、10月が3ですが、“10月台風”は上陸・列島横断しやすいパターンとなってきます。
2025年も10月にかけて油断できない状況となりそうです。
青井実キャスター:
数が少ないが上陸しやすいということ?それとも数も増える可能性がある?
矢澤気象予報士:
数に関しては、多い少ないかは断定できないですが、コースとしては日本直撃・上陸の可能性はあるかなと考えています。
青井実キャスター:
竜太郎さん10月も注意ですね。
SPキャスター・中村竜太郎氏:
普段どおりでしたら8月、9月は台風の直撃シーズンでしたが、ちょっと防災の意識は変えなきゃいけないのかなという感じはしますね。
青井実キャスター:
台風の行方もそうですが、ゲリラ雷雨も気になりますから週末も含めて警戒ですよね?
矢澤気象予報士:
週末はまとまった低気圧による雨雲がかかりやすくなるので、お出かけの際は注意していただきたいと思います。