鹿児島・屋久島町の口永良部島の噴火警戒レベルについて、気象台は19日午前11時、火口周辺規制の「2」から活火山であることに留意の「1」に引き下げました。
気象台によりますと、口永良部島では4月から山体の浅いところで地震活動が活発化し、4月16日に噴火警戒レベルが2に引き上げられました。
しかし、7月ごろから火山性地震が減少し、その後の観測データにも、活動の高まりを示すデータは認められないということです。
このため気象台は「火山活動は低下していて新岳、古岳の火口周辺に影響を及ぼす噴火が発生する可能性は低くなった」として、19日午前11時、口永良部島の噴火警戒レベルを、約5カ月ぶりに、活火山であることに留意の「1」に引き下げました。
しかし口永良部島は活火山であり新岳および古岳の火口内では火山灰噴出の可能性があります。また新岳西側割れ目などの地熱域では高温の噴気や火山ガスに注意が必要です。
気象台では、地元自治体の指示に従い、危険な地域に立ち入らないよう呼びかけています。