「税金が必要」「保証金を払って」…アプリの画面では“資金が増加”

宮城県多賀城市の60代男性が、SNS上で知り合った人物から約1370万円をだまし取られる被害が発生した。警察は、「ロマンス詐欺」とみて捜査している。

被害にあったのは、多賀城市内に住む60代の調理師の男性。

警察によると、男性は6月、自身が情報発信していた配信アプリ上で、投資に関するコメントを残した「女性」を名乗る何者かと接点を持った。やりとりを重ねる中で、SNSでの連絡先を交換し、相手から紹介された投資用アプリをダウンロード。7月から9月にかけて、計7回にわたり、投資名目であわせて560万円を指定口座に送金していた。

アプリの画面上では、送金した資金が運用益として増えていく様子が表示されていたといい、男性は実際に利益が出ていると信じ込んでいた。

ところが、いざ出金しようとしたところ、アプリの「運営者」を名乗る人物から「投資で得た利益に税金がかかる」「保証金と手数料を払う必要がある」などと要求され、追加で計810万円を送金していた。

さらに出金を試みた際、再び手数料の請求を受けたことで不審に思い、ようやく警察に相談。事件が発覚した。

警察は、SNSで恋愛感情や信頼関係を装って接近し、投資などを名目に金銭をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」事件として捜査を進めている。

仙台放送
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