9月末の閉園を発表している札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」

 札幌市の立ち入り検査で違法建築物が100棟以上あることが確認されました。

 「閉園まで残り12日となる中、今、札幌市の職員が立ち入り検査に向かいます。」(水上孝一郎記者)

 開発が制限される「市街化調整区域」に飼育小屋など156棟を違法に建てていたことが問題となり、9月末で閉園するノースサファリ。

 2025年5月時点で違法建築物は133棟まで減っていましたが今回は…

 「15棟減っていまして、118棟(速報値)という建物を確認しています。正直、多いなという印象」(札幌市開発指導課 坪田修一課長)

 4か月で飼育小屋や物置などは撤去されたものの、フードコートやグランピング施設はまだ残っていたということです。

 運営会社の「サクセス観光」は2029年12月末までにすべての建物を撤去するとしていますが…

 「(4年かかることは)決して良いとは思っていなくて、あくまで速やかに除却していただくのが我々の考え。閉園した後も建物の除却ってのは、最終的に建物がゼロになるまで、我々の方で指導を続けますので」(札幌市開発指導課 坪田課長)

 運営会社は札幌市の聞き取りに「閉園後は撤去のスピードを速める」と話したということです。

 一方、動物の移転はどうなるのでしょうか。

 札幌市が確認したところ、9月5日時点で園内に残された動物はトラやライオンなど319匹。

 運営会社は「健康や安全に配慮しつつ、動物を移動させ、適切に飼育する」と話したと言いますが、大型動物の移動は受け入れ先を見つけるのが難航…

 関係者によりますと、閉園後もエサ代は一定期間で「数千万円レベルが必要」だということです。

北海道文化放送
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