87歳男性がキノコ狩りで行方不明に…
北海道真狩村でキノコ狩りのため、9月17日から羊蹄山に入っていた87歳の男性が行方不明になっていました。
当日の捜索では見つからず、翌18日は午前5時30分から警察や消防などが捜索を再開していました。
行方不明の男性が突然現れる
一緒に山に入り、はぐれてしまった友人が当時の様子を語ります。
「落葉キノコを採りに来た。行方不明になった男性は、採るような格好をしていない」(男性の友人)
その時でした。
「どうも、すみません」(自力で下山した男性)
「あれっ!?」(男性の友人)
行方不明の男性が、取材中に藪の中から突然現れたのです。
「すみません、いま出てきたんです。簡単に思っていたけれど、想像より竹藪が増えていて大きくなっていました。本当に申し訳ございません」(自力で下山した男性)
山に入る際は十分に注意を
捜索隊もかけつけ、男性の健康状態をチェックします。
幸いケガはありませんでした。
「よかった」(男性の友人)
「ご迷惑かけて申し訳ない」(自力で下山した男性)
男性は一時竹藪に体が挟まって抜けなくなり、その後はずっと歩き通しだったといいます。
キノコ狩りのシーズン、山に入る際には十分に注意を。
秋の山で注意点は?
道警による秋の山での注意点があります。
●行き先、帰宅時間を家族に告げる
『自分だけの秘密の場所だから』では、行き先が分からず捜索開始が遅れます。
行き先や帰宅時間は、必ず家族等に知らせましょう。
●単独での入山を避ける
万が一、迷ったり、けがをした場合は一人では救助要請できないことがあります。
できるだけ複数で入山し、絶えずお互いの位置を確認しながら行動しましょう。
●白系の服装
紅葉シーズンは白系が目立つ(自然にない色だからよいとされる)
黄色やオレンジは紅葉のときは見つけづらい
持ち物を忘れず、落ち着いて行動する
また、推奨される持ち物があります。
●携帯電話
非常時の連絡手段として、必ず持つ
●ホイッスル
万が一の時に自分の存在を知らせることができます。
●クマ対策グッズ
クマすず、ラジオ、クマスプレーなどを忘れない
迷ったらまずは“落ち着いて行動すること”が大切です。
むやみに歩き回らず、体力の消耗を抑えて、発見されやすい視界が開けた場所で待機するようにしましょう。