自民党氷見市支部は、党費を肩代わりして党員を水増して登録していた問題で、当時の幹部5人に対し党員資格停止などの処分を決めました。

何人分の党費が肩代わりされていたかなど詳細は不明のままです。

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この問題は、自民党氷見市支部が2017年からおととしまで、党員が納める党費少なくとも221万円あまりを肩代わりし、党員を水増しして登録していたものです。

17日夜、冒頭を除いて非公開で開かれた常任総務会では、問題について調べてきた党紀委員会が当時の幹部5人に対する処分を報告しました。

それによりますと、不適切な処理の管理責任を問い、薮田栄治元県議が役職停止6か月。積良岳市議、上坊寺勇人市議、小清水勝則元市議が役職停止3か月。それに、個人情報流出の責任も問われた萩山峰人市議が最も重い党員資格停止1年となっています。

氷見市支部のこれまでの説明によりますと、党費を肩代わりした額は2023年に28万円、2017年から2022年までの間に193万円あまりのあわせて、少なくとも221万円あまりです。

17日の党紀委員会の報告でもこれ以上の説明はなく、何人分の党費なのかといった詳細は明らかにされませんでした。

*自民党氷見市支部 支部長 嶋田茂市議
「どういうふうに立て替えたか、事務担当に任せきりで詳細は分からない」

詳細不明の理由として挙げられたのが、当時の会計事務責任者が体調不良のため確認できないことです。

*自民党氷見市支部 支部長 嶋田茂市議
「こういった形で終わったということで、支部長を退任させていただきたい」

不適切な処理で党員を水増しして登録していた今回の問題。全容が解明されないまま結果責任を追及した処分だけで、事態の幕引きを図った格好です。

*自民党氷見市支部 支部長 嶋田茂市議
「信頼回復というより一つのけじめ。信頼回復は今からいろんな形でやっていかなければならない。これ(処分)をやったから信頼回復ではなく、単なる一つのけじめということ」

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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