立憲民主党の野田代表は16日、自らのホームページにコメントを掲載し、石破首相の退陣表明までの自民党内の動きについて、「懲りない面々が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する自民党に『解党的出直し』ができるのか」と訴えた。
野田氏は、国政の動きや自らの考え方を記した「かわら版」の中で、石破首相の退陣表明を振り返り、「石破おろしを初動で主導したのは、旧安倍派のいわゆる裏金議員たちだった。退陣への流れを加速させたのは、いまだに派閥を解消していない麻生元首相だった」との見方を示した。
その上で、「懲りない面々が跳梁跋扈する自民党に『解党的出直し』ができるのか」と疑問を呈した。
さらに、「7月の参院選が終わってからおよそ50日間、自民党は国民不在の党内抗争に明け暮れてきた。物価高対策をめぐる与野党協議も進まず、残念ながら事実上の政治空白に陥ってしまった」と指摘した。
そして、自民党総裁選が10月4日投開票と決まったことを踏まえ、「さらに約1カ月も政治空白が長引くことになる」とした上で、「物価高対策やガソリン税の暫定税率の廃止などの政策課題を放置し、悠長に後継選びをしている余裕はない」と批判した。
一方、党の新たな執行部人事をめぐり、幹事長に安住淳氏を起用し、代表代行や政調会長、広報委員長に当選2回の若手議員を抜てきしたことに言及し、「自民党に先んじて体制を整備し、政権担当能力を強化していく決意だ」と強調した。