福井・南越前町で240年ほど前に始まった伝統行事「七福神祭り」が、今年も行われた。

飢饉から人々を救おうと住職が始めた

この「七福神祭り」のルーツは約240年前、1782年から約5年間続いた「天明の飢饉」。五穀豊穣と無病息災を祈って、妙泰寺の住職や村人が七福神に扮して家々を回ったのが始まりとされている。

住民らが七福神に扮している
住民らが七福神に扮している
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七福神に扮するのは、地元の住民らでつくる保存会のメンバー。広い地域を回るため、トラックの荷台に乗り込む。寺を出発すると、住民らが家の前で手を振って待ち受けていた。

ちょっぴりシュール?荷台に乗る七福神
ちょっぴりシュール?荷台に乗る七福神

次世代につなぐ思い

子供を抱いて見物していた人は「七福神を見て、泣いて育って大きくなったので孫たちも同じことを繰り返していくと思う」と祭りへの思いを語る。

住民らから歓迎を受ける七福神
住民らから歓迎を受ける七福神

2時間かけて地域を巡った七福神が法要のために寺に戻ると、境内には大勢の住民が。ここでも歓迎を受け、子供たちと写真撮影するなどして触れ合っていた。

ひげをつかみじっと見つめる赤ちゃん
ひげをつかみじっと見つめる赤ちゃん
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福井テレビ
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