俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。
今回の舞台は兵庫県の淡路島です。
淡路島といえば、玉ねぎやしらすが有名ですが、それだけではありません。
地元愛に溢れる人たちが作る絶品グルメが盛りだくさんなんです!
淡路島の新しいグルメやスポットを大東さんが探っていきます。
■地元食材使用の「アイスキャンディー」は住宅街に
大東さんが訪れたのは淡路島の真ん中あたり、淡路市です。
【大東駿介さん】「淡路島の観光スポットじゃないところですね。民家。この辺は気づきようないですよね」
住宅街の路地裏にあったのは「ICE-UP」という、2020年にオープンしたアイスキャンディー専門店。
店内には、カラフルなアイスキャンディーが並んでいました。
店主の多田さんによると、淡路島産の牛乳や果物を使うこだわりがあるんだそうです。
【大東駿介さん】「めっちゃええやん!」
おすすめは「赤しそレモン」。
【ICE-UP 多田さん】「地元に94歳のおばあちゃんがいて、赤しそを育てる名人なんです」
【大東駿介さん】「うっま!かんだ瞬間におばあちゃんが赤しそを摘んでくれてる情景が…」
■実家ガレージからアイスキャンディー革命!地元愛でUターン
多田さんは夫婦でこの店を営んでいて、実家のガレージを改装してオープンしたんです。
淡路島出身の多田さんは、大阪で社会福祉士として福祉のまちづくりに関わり、14年間働いていましたが、地元・淡路島への想いが捨てきれず、実家で開業しました。
妻のゆうこさんは大東さんと同じ大阪・堺市出身ですが、元々淡路島が大好きだったそうで、多田さんの決断に大賛成だったそうです。
そんなアイスキャンディー作りを大東さんも体験!
アイスキャンディーの素を金型に流し込んだ後、-30度の冷却用の液体に沈めて作ります。
【大東駿介さん】「うわっ、感じたことのない冷気。こんな早く凍るの!?」
液体につけて2分ほどで周りが固まりだしたところに棒を差し込み、さらに3分ほど固めたら完成です。
すべての工程を夫婦二人だけで行い、1日に300本が限界だといいます。
【大東駿介さん】「『淡路島を知れて良かったです』って、アイスキャンディー屋さんに言うと思わなかったです」
■淡路島から全国3500店舗へ!「生パスタの聖地」のこだわりパスタ
淡路島の名産といえば玉ねぎとしらすだけではありません。
実は「生パスタ」が飲食業界でとても有名なんです。
淡路島の老舗製麺会社「淡路麺業」は日本一多くの種類の生パスタを作っていて、いまでは全国の飲食店約3500店舗で使われるようになりました。
工場の横に併設されたレストランは「生パスタの聖地」とも言える人気スポットです。
【大東駿介さん】「申し訳ないんですけど、淡路島と言えば生パスタっていうのを存じ上げなかった」
【淡路麺業 出雲社長】「そうなんですか!淡路と言えば、玉ねぎ、しらす、生パスタです」
数々の麺の中から、大東さんは「EGG型」というだ円形の麺など3種類をチョイス。
淡路島ポークと野菜のパスタやアマトリチャーナをいただきます。
【大東駿介さん】「たまらんな…!麺の存在感がすごい!パスタの革命起きてるわ」
■「うどん」から「パスタ」で経営危機を乗り越える
しかし、その道のりは平坦ではありませんでした。
淡路麺業は元々、うどんを製造する小さな製麺所でしたが、1998年の明石海峡大橋が開通したことにより、本州から低価格のうどんが流入。
出雲さんが5代目として社長を継いだ頃には、会社は経営危機に陥っていました。
「なんとかせんとあかん」と考えた出雲さんは、「プロテインうどん」、「玉ねぎ麺」など独特な商品を生み出すなど試行錯誤の時期が続きました。
そして、ヒントを探すために全国のあらゆる麺を食べ歩いていると、日本人が好きな麺類の中で「パスタだけが乾麺」だということに気づきました。
【淡路麺業 出雲社長】「うどん食べた時、ラーメン食べた時に『麺美味しいな』と思うことがあったけど、パスタ食べた時に『麺美味しいな』と思うことが少なかった」
この気づきから、独学で生パスタの開発をスタート。
500回以上の試作を重ね、日本人の口に合う生パスタを完成させました。
いまでは、家庭用の生パスタも開発しています。
【大東駿介さん】「麺と一緒にアイデアと思いを練りこんでるんですね。胃袋に刻まれましたね」
■崖の上から望む絶景!淡路島最南端のレストラン
最後に、南あわじ市の「トラットリア アマランチャ」に立ち寄りました。
1年前にオープンしたばかりですが、すでに大人気のレストラン。
その理由が「立地の良さ」。
淡路島最南端の「崖の上」に建つレストランなんです。
【大東駿介さん】「これは…めちゃくちゃ良い!」
息をのむような美しい海の景色が広がり、大鳴門橋も見ることができます。
【大東駿介さん】「淡路島のええところがこの景色にもう詰め込まれてる」
絶景だけでなく料理も自慢で、薪火で焼き上げるステーキや地元で取れた新鮮な野菜のバーニャカウダなどが人気です。
「どの地方へ行っても、『どこかいいスポットで夕日を見て1日を締めたいな』と思うんですよね。淡路島だったらここ来ればいいんですね」と絶賛の大東さんでした。
(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2025年9月4日放送)