担い手不足で終了した伝統の祭りが劇的に復活!まつりの会場は笑顔と熱気に包まれた。

9月7日、福島県須賀川市長沼地区で行われた”ニューナガヌマフェスティバル”。2024年、惜しまれつつ幕を閉じた「長沼まつり」は、2025年新たな形で復活を遂げた。

■40年続いた「長沼まつり」が終了
約40年に渡って地域の人々に愛されてきた長沼まつり。高さ5メートルのねぶたとねぷたは、地元の中高生や、愛好会の手作り。「跳人(はねと)」のかけ声とともに街を練り歩き、幻想的な夜に染めあげる。しかし…少子高齢化の影響などで、年々祭りの担い手不足は深刻に。まつりは、2024年でいったん終了が決まった。

■形を変えて祭りが復活
あれから1年…「思いっきり!思いっきり!」「おー!」この日、メイン会場の運動公園に広がった笑顔と熱気。2024年で終了した長沼まつりは、”ニューナガヌマフェスティバル”として新たに形を変え、劇的に復活を遂げた。
訪れた高校生は「(去年で)長沼まつり終わって、もうずっと何もないまま廃れていくんじゃないかなって思ってたので、こういう祭りが開かれて、すごい地域起こしで嬉しいです」「(来年も)絶対くるよね」「来たい来たい!」と話す。

■祭りの象徴を展示
さらに別の会場では、長沼まつりの象徴、伝統のねぶたや、ねぷたも展示した。
地元出身で中学校教諭の善方昭博さんは、祭りの復活に向けて奔走してきたメンバーの一人。喜びもひとしおだ。ALLながぬま協力隊の善方さんは「本当にすごく地域の一大イベントがなくなるということで、一番はやっぱり危機感、あと寂しさを覚えました。(地域の)小中学生とか、そういった子たちがたくさん見えるので、やっぱ(祭りを)待ち望んでいた部分もあるのかなと。そういった意味で期待に応えられたのは、良かったなという風に思っております」と話す。

一度は途切れかけた伝統を未来へ。地域の人々の想いとともに、祭りは新たな歴史を刻み始める。

福島テレビ
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