秋雨前線が停滞している影響で、9月12日も大気の不安定な状態が続いています。局地的に大雨となる可能性があり注意が必要です。光岡気象予報士の解説です。

(光岡香洋気象予報士)
9月12日の夜も雨の降り方に注意となってきそうです。(12日午後5時30分)現在の雨雲ですが、香川県西讃方面を中心に広がっているのと、岡山県では大きな雨雲はありませんが、広島県にまとまった雨雲があります。

現在、この雨雲は北東に進んでいます。この後、広島県の雨雲が岡山県、特に北部を中心にかかる恐れがあります。11日の大雨で、すでに地盤の緩んでいるところがあります。

土の中の水分量を見ていきます。黄色が多いところですが、11日に大雨となった新見市、そして高梁市などを中心にすでに地盤が緩んでいます。少しの雨でも土砂災害の恐れがあります。今夜も引き続き、土砂災害などに注意してください。

そして、なぜこの時期、雷雲が発達しやすいのか。こちら(動画)をご覧ください。
地上はまだ夏の空気が残っていますが、上空から先に、季節は変わり始めます。秋の冷たい空気が入ってきますと、大気の状態が不安定となり、雲が発達しやすくなります。

雲が水蒸気から雨粒、そして氷の粒に変わると、摩擦の影響で雷が発生するんですね。なので、この季節の変わり目は雷雲や、そして激しい雷雨の恐れが高くなっています。

この3連休も注意が必要です。特に注意が必要なのが日曜日です。

秋雨前線は鳥取県や岡山県の北部山沿いにあります。この前線がだんだんと南に下がってきます。この前線が下がるタイミングでは上昇気流が発生しやすく、大気の状態が非常に不安定となりやすいです。激しい雨、そして雷などに十分に日曜日も注意となっていきそうです。

そして、土砂災害には予兆があります。
がけ崩れ、崖から水が出ている、そして山鳴りがする。異様な匂いがする場合は、がけ崩れの恐れが非常に高くなっています。安全な場所にすぐ避難するようにしてください。

岡山放送
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