沖縄県の文化財保護審議会は、沖縄を代表する工芸品「やちむん」を、「沖縄陶器」として40年ぶりに無形文化財に指定するよう県に答申しました。
壺屋焼などの「やちむん」、沖縄陶器は、1972年に県の無形文化財に指定され、金城次郎さんが保持者に認定されました。
1985年に金城さんが国指定重要無形文化財の保持者、いわゆる人間国宝に認定されたのに伴い、沖縄陶器の指定が解除され、保持者が不在となっていました。
県の文化財保護審議会は、やちむんの伝統的な技術や価値を保存・継承する観点から、40年ぶりに沖縄陶器を無形文化財に指定し、壺屋焼きの陶工・島袋常秀さんを無形文化財保持者に認定するよう12日、県に答申しました。
また、沖縄市の室川貝塚から出土した縄文時代の土器や、渡嘉敷島の阿波連浦貝塚から出土した弥生時代の土器について、先史時代の研究を大きく前進させたとして、県の有形文化財に指定するよう答申されました。
沖縄陶器などは、年内にも文化財として正式に指定される見通しです。