10日午後1時過ぎ、ゲリラ雷雨が直撃した東京・池袋。

雨の中、急いで走り出す女性に、スカートの裾を持ち上げて歩く人の姿が見られました。
雨はいったん弱まったものの、再び雨が突然降ってきて、走って駅へと向かっていく様子も。

池袋周辺では1時間に80mm以上の猛烈な雨をもたらす雨雲が湧き出しました。突然の雨に多くの人が店の軒先などで雨宿りしていました。

東京23区西部には一時、洪水警報が発表されました。

突然の大雨に、はしゃいでいるように見えたのは東京・上野公園のゾウ。
滝のように降る雨に向かって鼻を大きく突き上げ、ジャブジャブと水遊びする姿が見られました。

午後2時半ごろには、千葉市でも大粒の雨が降りました。

さらに、午後3時半過ぎの関越自動車道・上り、東松山インターチェンジ付近は、車が走る水しぶきで前がかすんで見えにくくなっていました。

関東では昼前からゲリラ雷雨をもたらす雨雲が同時多発的に発生し、各地で土砂降りとなりました。

一方、長崎と熊本では10日朝、秋雨前線の影響で線状降水帯が発生しました。

熊本・上天草市では、山からあふれ出た水で道路がひざ下まで冠水。

さらに、国道266号沿いでは、ガソリンスタンドが冠水しました。
ガソリンの給油口を見ると、そのすぐ下、人間のへそくらいまで水が来ているのが分かります。

天草市でも、住宅街の道路が大人のひざ下くらいまで冠水し、川のようになっていました。
ポンプを使って排水するなどの対応に追われていました。

また、長崎・南島原市では、坂道を濁流が流れ下り、一時危険な事態に見舞われました。

午前8時10分までの6時間降水量は、観測史上最多となる257.5mmを記録。
これは平年の9月、1カ月分の1.5倍近い雨量です。

午後になると雨は被災地・石川県でも。
輪島市の仮設住宅では、雨水が屋根から流れ落ちる様子が見られました。
車は、ひび割れたままのアスファルトの上を車体を揺らしながら走り、大きくゆがんだ歩道のレンガには水たまりができていました。

全国各地で大気の状態が非常に不安定となり、兵庫・姫路市では横殴りの激しい雨に見舞われました。

新潟・上越市では、ひょうがアスファルトをたたきつけていました。

また、群馬・沼田市付近やみなかみ町南部付近などで記録的短時間大雨情報が相次いで発生しました。
災害が起きてしまうほどの猛烈な雨が降り続いています。

このあとの帰宅時間帯も東日本を中心にゲリラ雷雨に注意が必要です。