東京都心の空模様が急変。
10日午後1時半過ぎの東京・豊島区をゲリラ雷雨が直撃しました。

池袋周辺では午後1時過ぎから、1時間に80mm以上の雨をもたらす雨雲が湧き出しました。
駅前では、地下鉄の駅の出口で雨宿りする人たち。

傘を持ってこなかった女性は「(Q.傘は?)持ってないです。自力で行こうかと。(Q.ぬれながら?)ご飯食べるだけ。おなかがすいちゃって」と話し、雨が弱まったタイミングを見て走り出していきました。

この雨は、弱くなったと思うと再び激しさが増します。
地下鉄の駅や商店街では、たくさんの人が雨宿りをしていました。

この影響で、池袋には一時、洪水警報が発表されました。

一方、秋雨前線の影響で10日朝、長崎と熊本で線状降水帯が発生しました。

通勤・通学の時間帯に大雨が直撃した長崎・佐世保市。
冠水した片側3車線の道路は交通量も多く、次々と車が水しぶきを上げ走行する様子が見られました。

記録的な大雨となった南島原市では午前6時半ごろ、坂道を茶色い水が勢いよく流れていました。
6時間に降った雨量は観測史上最大となる257.5mmでした。

午前4時ごろの熊本・天草市では、大粒の雨がアスファルトをたたきつけ、水しぶきを上げていました。
その2時間後には道路に茶色い水が流れ出し、排水溝から水が噴き出す様子が見られました。

さらに、その30分後の空には、何度も雷が光り続けていました。

午前11時ごろの上天草市は、交通誘導する人のすね辺りまで冠水していました。
深く冠水した場所を通らないよう車を誘導していました。
また、雨水が滝のように流れ出し、片側1車線が通行できなくなっていました。

国道266号線、通称「天草パールライン」。
簡易郵便局の前は、一面、海のように冠水してしまっていました。
ガソリンスタンドなど大規模な冠水被害です。

観光名所、島根・出雲市の出雲大社周辺も激しい雨に見舞われました。
アスファルトに当たる水しぶきで周辺の視界が白くかすむ状況となっていました。

激しい雨は広島・東広島市でも。
排水溝から雨水が噴き出し、駐車している車の屋根を大粒の雨がたたきつけていました。

線状降水帯の影響で各地に被害が出ています。

熊本・苓北町では、山から流れ出た水が歩道を川のように流れ、土砂も堆積しています。
2車線の道路を木々がふさぐ土砂崩れ現場では、重機によって復旧作業が行われていました。
一部の木々がガードレールを乗り越え川へ落ちかかっていました。

屋根の一部が焦げた住宅。
佐賀市では住宅が燃え、落雷が原因とみられています。

住民によると、「雷が落ちテレビが映らなくなり、パチパチと音がし、焦げ臭いにおいがしたので119番通報した」ということです。
住人は避難し無事でした。

西日本、東日本では帰宅時間帯、局地的な大雨に注意が必要です。

このあとの帰宅時間帯にゲリラ雷雨が直撃するのが関東地方です。

午後2時過ぎの深谷駅前では、空模様の急変で顔をタオルで拭く人や、ずぶぬれになりながら自転車をこぐ人などの姿が見られました。

東京都心は、昼前からゲリラ雷雨をもたらす雨雲が同時多発的に発生していました。

午前11時過ぎの東京・上野公園。
滝のように降る雨にゾウが水遊びする様子を視聴者のカメラが捉え、鼻を上に突き上げている様子が見られました。

台東区内のバス停では冠水被害も発生しました。

午後になると中野区で見られたのが横殴りの激しい雨です。
道路を雨が波打つように流れていました。

多くの人が雨宿りをしていたのが池袋駅前。
母親の上着で、子供がぬれないよう対策をする様子も見られました。

母親は「信号を渡ってきて(雨が)ざわってきた感じなんで。本当タイミング悪かったです」と話しました。

関東ではこのあとの帰宅時間帯も空模様の急変によるゲリラ雷雨に注意が必要です。

FNN
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