近い将来、新たな交通手段になるかもしれない「空飛ぶクルマ」の話題です。
現在開催中の大阪・関西万博で、デモフライトが行われるなど実用化に向け関心が高まっています。
県も活用に向けた検討を進めている空飛ぶクルマについて万博の会場で取材しました。
大阪・関西万博の会場に設けられた離着陸エリアから海へと飛び立つ空飛ぶクルマ。
これは、8月行われた海上デモフライトの様子を機体に搭載されたカメラで撮影したものです。
空飛ぶクルマは、電気で動き、ヘリコプターよりも垂直に離着陸できるのが特長で、自動車のように気軽に使う交通手段としての利用が期待されています。
デモフライトを行った機体を開発した愛知県の企業・SkyDriveは、 JR九州、そして大分県と連携協定を結び、県内で空飛ぶクルマの運航を目指しています。
◆TОS山路謙成アナウンサー
「SkyDrive社の空飛ぶクルマ。この空飛ぶクルマが近い将来、大分の空を飛ぶ日が来るかもしれない」
万博の会場に設けられた空飛ぶクルマに関する展示施設です。
こちらでは「空飛ぶクルマが実装された未来を体感できる」をテーマにさまざまな展示が並んでいます。
SkyDriveは、実物大の模型を展示。実際に乗り込むことができるとあって人気を集めていました。
◆神奈川から
「実用化されるかもしれないと思うと早めに見ておきたいと思って、渋滞が無さそうでいい」
◆神奈川から
「プライベートな空間なので家族でしゃべりながら気楽に行けそうで楽しそうでいい」
実は、この空飛ぶクルマが、大分の空を飛ぶのも遠い未来の話ではないかもしれません。
◆SkyDrive村田康一さん
「2028年ごろに別府湾での遊覧サービス、別府市内でのエアタクシー、別府と湯布院をつなぐエアタクシーの運航開始を想定している」
空飛ぶクルマを使えば、自動車で40分ほど、鉄道で60分ほどかかる別府と湯布院の間がおよそ15分で結ぶことができると想定されています。実現すれば、温泉地を巡る交通手段として観光客の人気を集めるかもしれません。
◆SkyDrive村田康一さん
「少子高齢化や労働人口減少により起こる 日常の『人々の移動』の課題に対して、オンデマンドかつ自動自律飛行が可能な空飛ぶクルマを活用し利便性と暮らしやすさを維持し豊かな街づくりを目指している」
SkyDriveは、2028年度のサービス開始を目指し、空飛ぶクルマが離着陸できる場所を県内のどこに設置するのか、調査を進めているということです。
大阪・関西万博の目玉のひとつとなっている「空飛ぶクルマ」。
新しい「空の旅」が、県内で楽しめる日が来るのもそう遠くないかもしれません。