9月8日夜、北海道広尾町の国道336号で、10代の男性が運転する乗用車がクマと衝突する事故がありました。車は前方部分が大破し、自走不能となりましたが、男性にけがはありませんでした。

 事故があったのは、広尾町の国道336号の市街地から2キロほど離れた郊外です。

 警察によりますと、8日午後7時20分ごろ、10代の男性が運転する乗用車が帯広方面から広尾市街方面に向かって走行中、道路右側から飛び出してきたクマと衝突しました。

 事故の直後、運転していた男性が運転席側のドアを開けたところ、体長約1.5メートルのクマが道路に横たわりながら、唸り声を上げていたということです。

 男性が驚いてドアを閉めると、クマは立ち去ったということです。

 衝突の衝撃で車は前部が大きく破損し、自走できない状態となりレッカー車で運ばれました。

 車を運転していた10代の男性にケガはなく、同乗者もいませんでした。

 その後、警察が付近をパトロールしましたが、クマは発見されず、痕跡やその他の被害も確認されていません。

 現場は草むらや林に囲まれた場所で、一般住宅から約600メートル離れた郊外です。

 警察は付近で警戒活動を続けるとともに、夜間の走行時は特に注意するよう呼びかけています。

北海道文化放送
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