高齢者や障がいのある人などが気兼ねなく旅行できるまちをつくるための方策を、東京大学の学生に考えてもらおうという試みが岩手県盛岡市で始まっています。
9月8日は学生がハンディキャップ体験をしました。

この体験プログラムは全ての人が安心して楽しめる観光旅行「インクルーシブ・ツーリズム」の取り組みを進めようと盛岡市などが企画したもので、県出身者を含む東京大学の学生5人が参加しています。

学生たちは8日、車いすや杖を使ったり視野が狭くなるゴーグルやおもりを身に付けたりして、障がいがある人や高齢者の日常を疑似体験しながら、盛岡市の中心市街地約1kmを歩きました。

学生は坂道や小さな段差に苦戦した様子で、日頃気付かない不便さがあることを認識していました。

東京大学の学生
「点字ブロックがすり減ったりしていると分からない。あるだけでなく整備されていないと意味を持たないというのが新しい発見」
「自分が持っていないバリアにどれだけ共感する気持ちをもってそれに向き合えるか、向き合える力を養えたと思うので、これを今後に生かしたい」

学生たちはプログラムの最終日となる10日、市に対し「インクルーシブ・ツーリズム」を進めるための提言を行います。

岩手めんこいテレビ
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