9月7日に退陣を表明した石破茂 首相。静岡県民からは辞任は当然とする声が聞かれた一方、首相を擁護する意見もあります。
石破茂 首相:
米国関税措置に関する交渉に1つの区切りがついた今こそが然るべきタイミングであると考え、後進に道を譲る決断をした
石破首相は7日、緊急会見を開き自民党総裁を辞任すると表明した上で次の総裁選には立候補しない考えを明らかにしました。
石破茂 首相:
私としてはまだやり遂げなければならないことがあるという思いもある中、身を引くという苦渋の決断をした。それはこのまま党則第6条第4項に基づく臨時総裁選要求の意思確認に進んでは党内に決定的な分断を生みかねないと考えたからであり、それは決して私の本意とするところではない
退陣の表明から一夜明け、街の人は…。
男性:
周りの人がフェアではない。彼ひとりの責任ではない
女性:
石破さんにはもうちょっと頑張ってもらいたかった。(Q.なぜ?)まだ実力を発揮していない
男性:
こんな発言をして大丈夫かわからないが、やっと辞めたかなと思う
男性:
続けた方がいいと思う、世の中的には。自民党の中で好き嫌いがあるだけで
女性:
そろそろ辞任しないと党が割れてしまう。いろいろ(選挙で)負けたし1年やったし、もういいかなと
男性:
石破首相でなくても選挙は負けただろうし、そもそも負けた理由は石破さんではなく裏金
自民党の国会議員は石破首相が決断を下したタイミングに不満を漏らします。
自民党県連・井林辰憲 会長:
なぜ今なのか。私たち(県連)が意見集約する前に決断してほしかったというのが偽らざる本音
自民党・若林洋平 参議院議員:
首相が言う通り、区切りとしてトランプ関税に関する落ち着き、先が見えたというところでそれが区切りというのは確かにあると思うが、ちょっと時間が経ってしまったのは否めない
一方で野党の県連トップからは…。
立憲民主党県連・源馬謙太郎 代表:
総裁選の時に言っていたことをやってくれれば我々も後押しできた部分はかなりあったと思うが、本人も言っていた通り、石破さんらしさがまったく表れなかったと思う。残念だしもっと思い切ってやってくれた方が我々も良かった
国民民主党県連・田中健 会長:
私たちは自民党が分裂しようがしまいが関係ない。政治の安定よりも生活の安定を求めているので、私は決断が遅きに失したと思う
石破政権を閣内から支えてきた城内実 経済安全保障担当相は8日、地元・浜松市内の企業を視察したあと取材に応じました。
城内実 経済安全保障担当相:
経済安全保障担当相及び科学技術政策、宇宙政策を担当する大臣として残された任期はしっかり職責を果たしていく
現在、衆議院・参議院ともに議席が過半数に達していない自民党と公明党。
このため政権を維持するためには野党との連携・協力が不可欠です。
自民党・深澤陽一 衆議院議員:
もっとしっかりした経済成長を目指す総裁、政策を訴える総裁になってもらいたいし、当面は消費税減税も含め検討してくれるような総裁になってもらいたい
国民民主党・榛葉賀津也 幹事長:
すべては自民党の総裁選挙がどうなるのか。次の総理総裁がどういう政策で何をしようとするのか、それを見極めていきたい。国民民主党は国民民主党としてしっかりまとまって政策実現のために全力を尽くすだけ
気になるのが次の自民党総裁の選び方です。
全国の党員・党友票も含めたいわゆるフルスペックとするのか、両院議員総会で決める簡易的な形とするのか、総裁選の在り方が注目されています。
自民党・勝俣孝明 衆議院議員:
総裁選に関しては一貫して申し上げてきた通り、しっかりと地方の党員の声もできる限り反映できるような形でフルスペックを求めていきたいと考えている
こうした中、総裁選挙管理委員会は9日も会議を開き、具体的な日程について早急に決定する方針を示しましたが、投票方法に関して逢沢一郎 総裁選挙管理委員長は「執行部で判断する」と述べるに留めています。