新潟県を訪問中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは中越地震の被災地で全村避難を経験した旧山古志村を視察されました。
昼過ぎ、愛子さまは長岡市の山古志支所を訪れ、集まった人たちから「愛子さま!」との声が上がると、笑顔で手を振られました。
旧山古志村は最大震度7を記録した2004年の中越地震で壊滅的な被害を受けて孤立し、3年にわたる全村避難を余儀なくされました。
上皇ご夫妻は当時、中越地震の避難所で村民をお見舞い、4年後、住民が戻った村を訪れ村伝統の闘牛やニシキゴイなどの復興状況を見届けられました。
きのう7日は防災に関する大会に出席し勤務先の日本赤十字社でも若いボランティアの育成に携わる愛子さまは、当時の被害や証言などを紹介する施設に足を運ばれました。
地震発生直後の状況やニシキゴイも救出したこと、住民が村に帰るまでの写真をじっと見つめ、救助用の「ヘリには何人乗れますか」「避難所の環境は?」などと質問を重ねられました。
続いて、被災者と懇談し、郷土料理を提供する食堂を立ち上げ愛子さまの昼食を作った女性には「とても美味しくいただきました」と声をかけられました。
愛子さまは、被災した経験を語り継いでいる人たちに「被災されたときは大変でしたか?」「やりがいを感じたり印象に残っていることは?」などと尋ねられました。
全ての日程を終えた愛子さまは午後4時ごろ、JR長岡駅前で地元の人たちの歓声に笑顔で手を振り、新潟を後にされました。
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