石破茂首相の退陣表明を受け、ポスト石破の動きが本格化しています。
韓国に友好的と評される石破首相の次の首相をめぐり、韓国メディアは一斉に、日韓関係への影響を懸念しています。
韓国の聯合ニュースは、石破首相について「自民党内において歴史認識が比較的穏健な『ハト派』で、国会などで日韓関係の重要性を強調してきた」と評しています。
次の首相の有力候補には小泉進次郎氏と高市早苗氏の名前を挙げた上で2人について「(終戦の日の)8月15日に靖国神社を参拝した」と伝えています。
さらに高市氏については、2024年の自民党総裁選挙の際に、首相になっても靖国神社を参拝し続けると公言していることから「彼女が政権を握れば日韓関係が悪化する可能性が高いとみられる」としています。
また、韓国の大手紙「東亜日報」は、小泉氏については「先月、韓国の戦死者をまつる(ソウルの)顕忠院を参拝したが靖国神社も参拝した」とし、高市氏については「強硬保守有権者の支持が強く安倍晋三元首相の路線を継承する“女性版安倍”とも呼ばれる」と伝えています。
その上で、「日韓関係の改善に積極的だった石破首相と違って両者の外交政策がどうなるかは不明」としています。
先月、韓国の李在明大統領が日本を訪れたばかりで石破首相との首脳会談で「日韓関係を未来志向で発展させていく」と合意した中、韓国では日本の新しい首相の誕生で今後の日韓関係にどんな影響があるのか注目が集まっています。