廃棄されるものに付加価値を加え「捨てない精神」で平和と環境を考えるイベントが、6日から広島市で始まりました。

「無印良品広島アルパーク」で行われているのは、捨てる物に価値を加える「アップサイクル」に取り組むイベントです。

端材から作られた雑貨や小物の販売のほか、被爆樹木からキーホルダーを作るワークショップなどを通して、アップサイクルの視点で持続可能な未来とともに平和について考えることができます。

参加した人は「廃棄しなくても、また次に活用できるんだなと改めて思った」「新しい発見があるのが正直わくわくする」と楽しんでいました。

また会場では、原爆投下後、焼け残った資材を使って建てられたバラックについて説明。困難を乗り越え、がれきに価値を加えるという創造性が、被爆後の広島の復興と発展を支えてきた様子が展示されていました。

企画した児玉ゴム商会の児玉健専務取締役は「アップサイクルの視点という新しい見方を与えることで、被爆の歴史を風化させずに深く知ってもらうことができると思っている」と話していました。

このイベントは7日まで開催されます。

テレビ新広島
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