ユニークな視点で注目される広島市西区の崇徳高校新聞部。校内51人を対象に行った独自の調査で「高校生の夏休みの過ごし方」についての傾向が明らかになった。厳しい暑さや物価高騰の影響もあり、多くが県内で屋内施設を利用して過ごしていた。
県外に出たのはわずか1~2割
リポートするのは「休日のお昼ごはんは基本的にオムライス」という崇徳高校2年・新聞部の百々詩織さん。

アンケートによると「高校生だけで県外に出かけた」と答えたのは51人中8人だった。百々さんもその一人で「夜行バスを使って、友達と大阪と京都に1泊2日で行きました」と話す。

県外に出た人の半数は関東や関西方面への旅行で、そのほかは大学のオープンキャンパスや帰省が目的と回答した。
人気はオープンキャンパスと屋内施設
一方、回答者の8割は県内で夏を過ごした。行き先として最も多かったのは「大学のオープンキャンパス」。次いでショッピングモールや映画館があげられた。

「夏といえば海やプールという過ごし方を想像していましたが、実際は屋内が多かったですね。私自身も友達と『暑いから建物の中で遊ぼう』という会話がよくありました」と百々さん。酷暑の影響で、涼しい屋内に人気が集まった。
ただ、日帰りもできる県内の「尾道・三原地区」や、少数ではあるが「海」「花火」「宮島」「マツダスタジアムでの野球観戦」といった夏らしい野外レジャーを楽しんだ生徒もいた。
進路への意識も強まる夏に
百々さんはこの夏、県内の大学3箇所のオープンキャンパスに足を運んだ。
「夏休みの宿題で大学について調べる課題もありました。高校2年生にとっては進路選択への焦りをジワジワと感じる夏になったのではないでしょうか」と振り返る。課題で訪れるきっかけがあったとは言え、夏の行き先として大学のオープンキャンパスが「1位」となったのは印象的だ。進学を早い段階から意識する傾向が強まっている。
今回の調査は崇徳高校内に限られるものの、イマドキの高校生がどのような意識で夏休みを過ごすのかを映し出している。
(テレビ新広島)