人気ノンフィクション作家・小松成美さんが高校生を前に、これまでに培ってきたコミュニケーションスキルを伝授しました。
ノンフィクション作家・小松成美さん:
「私は作家という職業に就きました。その根源は人の話を聞くこと、そこで知り得たたくさんの情報を文章にして、書籍にしてみなさんのような読者に伝えること」
高知追手前高校の学園祭の一環で行われた講演会。全校生徒約600人の前で、人気ノンフィクション作家の小松成美さんが「人の心を開く技術」をテーマに話しました。
ノンフィクション作家・小松成美さん:
「相手の心は自分の心の鏡です。その人の心を開きたい、ノックをしてあなたの思いをきょう聞きに来ましたという。その考えを丁寧に伝えていくのであれば、まず自分から心を開く。そのことが重要」
小松さんは2015年、全国で飲食事業を展開するDDグループの社長・松村厚久さんの半生を描いた『熱狂宣言』を執筆。「若年性パーキンソン病」と闘いながらも、会社を成長させ続ける松村社長の姿を描きました。
ノンフィクション作家・小松成美さん:
「自分の人生は「熱狂」というテーマのもとにある。病気になったからといってこの人生をおりるはずがない。「熱狂」を続けてそしていつかこの病に勝ってやろう」
追手前高校出身の松村厚久社長も後輩たちの前に登場。
DDグループ・松村厚久社長(秘書が代弁):
「サッカー部キャプテンやっているころはめちゃめちゃモテました」
会場(笑)
小松さんの講演を聞いた生徒はー
高校2年生:
「(小松さんが)自分が好きだったことを思い出して作家になろうと自分の道を決めたとおっしゃっていたので、自分がやりたいこと好きなことを突き詰めていくってことが大事だなと感じました」
高校1年生:
「相手の話に対して否定語を使わないところとか、無意識のうちに使ってるかもしれないなって思って参考にしたい」
ノンフィクション作家・小松成美さん:
「『熱狂宣言』は私の人生において特別な本。そのストーリーの一端ですが、後輩の方たちに伝えられてとてもうれしかったです。彼らが松村さんの人生にたくさんのことを学んでいただければうれしい」
小松さんは今後、松村社長の病気の治療と企業の展開を追った「熱狂宣言3」を執筆する予定だということです。