2日からの記録的大雨で、秋田県の北部を中心に大きな被害が出ています。能代市では5日から市民ボランティアが住宅の片付け作業にあたっています。

能代市の社会福祉協議会にはボランティアセンターが開設され、5日から市民ボランティアの活動が始まりました。5日は約25人が住宅被害が大きい松長布地区で片付け作業にあたりました。

高齢の女性が1人で暮らす住宅では、2023年も大雨に見舞われて床上まで浸水し、畳を新しくしたばかりでした。住宅ではボランティアが畳を運び出し、東京から駆け付けた親族と一緒に床などの清掃作業を進めていました。

休みを取って駆け付けたという親族の男性は「1人では重いものも持てないから秋田に来て手伝わないといけないと思って来た。もう勘弁してほしい。毎年のように大雨が降るのだから、国とか市のレベルでどういう対策を打っているのか聞いてみたい」と話していました。

一方、4人暮らしで、2023年にも大雨の被害に遭ったという住宅では、今回の雨でも床上浸水の被害に遭いました。

立川愛梨アナウンサー:
「居間にある食器棚。下のほうは茶色く色が変わっていて、この部分まで水が上がってきたことが分かります」

ボランティアは家具を移動したり、食器を乾かしたりと懸命に作業を進めていました。

参加したボランティアは「本当にこれが被災者のためになっているのかは分からないが、できることはなんでもやりたい」と話していました。

また、住民は「ボランティアの存在は大変ありがたい。去年もおととしも来てもらって助かった。松長布の住み心地は雨の被害さえなければ最高。この雨の被害は誰かを責めることはない。だって天災だから。人災ではないから。前に進むしかほかない」と話し、復旧作業に追われながらも前を向いていました。

能代市社協は電話でボランティアの問い合わせを受け付けています。

秋田テレビ
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