岩手県内でクマの出没が相次ぐ中、農作物への被害を防ごうと生産者などを対象にした研修会が北上市で開かれました。

9月4日の研修会には北上市や花巻市の職員や生産者など65人が参加しました。

花北地域(北上市・花巻市・西和賀町)では、クマによる農作物の被害が年々増加していて、2023年度の被害額は約2000万円にのぼります。

研修会でははじめに、岩手大学の山内貴義准教授がクマの生態や生息状況について解説しました。

続いて農作物への被害を防ぐためにクマとの生活圏を分ける「緩衝帯」を整備する対策などが紹介されました。

また、クマが市街地に出没した場合に市町村の判断で猟銃を使用できる「緊急銃猟」については「市や猟友会などが、住民と協力しながら訓練を重ねる必要がある」と見解を述べました。

参加した花巻市の職員
「生息数が増えているので、市民にも被害防止のやり方を知ってもらえれば」

主催した花北地域の「鳥獣被害防止現地対策チーム」では、今後も研修会などを開き被害防止対策の周知を図るとしています。

岩手めんこいテレビ
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