八代市長選挙で現職を破り、初当選を果たした元熊本県副知事の小野泰輔さんが、けさ、新市長として初登庁しました。小野市長は記録的大雨からの復旧復興に最優先で取り組む姿勢を示し、職員へは『挑戦すること』を求めました。

【八代市 小野泰輔市長】(いよいよこれから登庁ですが)「一番は災害への対応。しっかり迅速に対応しながら住民が納得する対応をまずやりたい」

災害対応を新市長として一番の仕事に挙げた八代市の小野泰輔市長。宿泊先のホテルから市役所に向かい、多くの職員や市民が拍手で出迎える中、初登庁しました。

小野市長は東京都出身の51歳、『市政の信頼回復』を掲げ無所属で出馬した八代市長選挙で、現職を破って初当選を果たしました。

【八代市 小野泰輔市長】「自分自身の人生もそうだが常に挑戦し続けてきた。そして出来れば厳しい道を歩む方を選択してきた」「挑戦してほしい。それを市民のみなさんも期待していると思う」

登庁した小野市長は「挑戦」をキーワードに掲げ幹部職員およそ110人に意識改革を求めました。

【八代市小野泰輔新市長】「組織文化や職員の意識を変えるのにやっぱり4年はかかると思う。自分でやって、見せて、教えて、やってもらう。これを丁寧にやることが必要」

小野市長はこのあと早速、被災地へと足を向けました。一連の記録的大雨で土石流が発生し、市内でも被害が大きかった龍峯校区を訪問。被災者の声に耳を傾けます。住民や復旧作業に取り組むボランティアからは、『ルールだから』と一律に災害ごみの分別を求める八代市の対応などに不満の声も出ました。

【八代市 小野泰輔市長】「龍峯地区は特に被害が大きかった。一律に対応するのではなく、その場に合った支援ができないか、検討するよう指示した」

視察後に小野市長は災害対策本部会議を開き、被災状況と現在の対応を把握。今後も現場を訪れ、必要な策を検討する方針です。

テレビ熊本
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