秋田県男鹿市から秋田市沖で洋上風力発電の建設を計画している企業連合が、潟上市に本社事務所を開設し、3日、誘致企業に認定されました。

「男鹿市・潟上市・秋田市沖」では、国内最大の発電会社JERAなどで組織する企業連合が、高さ約260メートルの着床式の風車21基を設置する計画です。発電量は一般家庭約30万世帯分に相当し、運転開始は一般海域では最も早い3年後の2028年6月を目指します。

企業連合は、「男鹿・潟上・秋田オフショアグリーンエナジー」として合同会社を設立し、7月に潟上市に本社事務所を構えました。

3日の立地協定締結式では、由井原篤代表職務執行者が鈴木知事から誘致企業の認定書を受け取りました。

洋上風力発電を巡っては、8月に三菱商事などで組織する企業連合が県内2つの海域の事業から撤退しました。

会見で鈴木知事は「結果として大変絶妙な時期での立地協定式となったが、厳しくなるこの事業環境で、確固たる決意を持って事業を行っていくと表明してくれた企業連合には感謝を表したい」と述べました。

男鹿・潟上・秋田オフショアグリーンエナジーは、8月から発電した電力を変電所まで送る陸上送変電工事を始めるなど、運転開始に向けて着実に準備を進めています。

由井原代表職務執行者は「事業環境はかなり厳しいという状況は他社もわれわれも同じだが、歯を食いしばってなんとか2028年6月の運転開始に向けて頑張っていきたい」と意気込みを語りました。

男鹿・潟上・秋田オフショアグリーンエナジーは、洋上風車の保守・点検を担うO&M事務所を、男鹿市の船川港に2027年3月に開設します。

秋田テレビ
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