国民民主党の玉木代表は3日、FNNの取材に対し、中国が開催した「抗日戦争勝利80年記念行事」に鳩山由紀夫元首相が出席したことについて、「中国のプロパガンダに利用されかねず遺憾だ」と苦言を呈した。
中国・北京市で開催された軍事パレードには20カ国以上の首脳が招待され、ロシアのプーチン大統領、北朝鮮の金正恩総書記のほか、鳩山元首相が要人席で観覧している様子も中国の国営テレビで放送された。
これについて、玉木氏は「来日を終えた直後に訪中し、SCO(上海協力機構)首脳会議に出席した(インドの)モディ首相も参列しない」と指摘。
「インドでさえ日本に配慮して欠席しているのに、日本国の元首相が参加することは、中国のプロパガンダに利用されかねず遺憾だ」と苦言を呈した。
鳩山元首相の軍事パレード出席には、息子で国民民主党衆院議員の鳩山紀一郎氏が元首相に直接取りやめを要請し、玉木氏も「国益に鑑み、訪中はやめるべきだ」との考えを示していた。