ロシアを訪問している自民党の鈴木宗男参議院議員は26日、モスクワでロシア外務省のルデンコ外務次官らと会談し、北方領土の元島民らによる墓参りの早期再開を要請しました。
鈴木議員:
私の方から強くお願いしたのは墓参の話です。ぜひとも人道的見地から、来年は実現していただきたい。
鈴木議員は、日本を含むアジアを担当するルデンコ外務次官との会談で、元島民の平均年齢が90歳に達しているとして、人道的な観点から墓参りの再開を強く求めたと述べました。
また、ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、戦争終結に向けた停戦が実現すれば、墓参再開に向けた環境が整うとの認識を示しました。
鈴木議員は会見で、訪ロ出発前に高市首相と面会し、ウクライナ情勢について「まずは停戦が重要だ」とする考えをロシア側に伝えたと説明しました。
さらに、ロシア上院のコサチョフ副議長との会談では、日本とロシアを結ぶ直行便の再開や、議員間交流の継続について意見を交わしたということです。
鈴木議員は27日までモスクワに滞在し、ロシアの元駐日公使や、外務省の関係者らと面会する予定です。