農林水産省が全国のスーパーでのコメの販売価格を1日に発表し、中国四国の5キロあたり平均価格は4139円で、前の週より141円値下がりしました。随意契約による備蓄米の販売量が増えたことが値下げにつながったとしています。この一方で、愛媛県は新米の価格の高止まりが続いています。松山市内の米穀店では「9割が備蓄米を購入」しているといいます。

松山市の米穀店「岩田屋」は8月頭には備蓄米を発売。中旬からは愛媛産の新米も店頭に並び始めました。

5キロあたりの価格は税込みで備蓄米が2100円なのに対し、新米のコシヒカリは2倍以上の価格の4550円。新米は去年から高止まりが続いていて、岩田豊章店主は安い備蓄米と比べて売れ行きは芳しくないといいます。

岩田豊章店主:
「来店されるお客さんは9割、備蓄米目当てですね」

備蓄米の購入客:
「価格は高いですよね、新米の方が。これからも備蓄米は買いながらやっていこうかなと思ってます。価格が安定してきたら新米だけでやっていこうかな」

新米が出てもなお人気の備蓄米。「岩田屋」は当初2トン仕入れたものの、残りの量は半分以下に減っています。

減っていく備蓄米の代わりに、これから多く出回るのが新米。岩田店主は異常な暑さによる高温障害などで収穫量が落ちるのではと指摘しています。

岩田豊章店主:
「政府はコメの値段を下げる努力はしてますけども、こういう天候ですし、コメの出来が悪いですから、(価格は)上がっていくのではないかと予測しております」

新米の銘柄米の価格高止まりは今後も続くと予想。コメ離れにつながることも懸念されるなか、岩田豊章店主は「やっぱり新米はおいしい。これからいろんな新米出てくるので食べて欲しい」と話しています。

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テレビ愛媛
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